アッシュベイビー 金原 ひとみ
- 作者: 金原ひとみ
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/05/18
- メディア: 文庫
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キャバクラで働くアヤは、大学時代の同級生のホクトとルームシェアを始める。どこからか赤ん坊を連れてきたり、動物を犯したりと、ホクトが小児愛性だと知ってから、アヤはバランスを崩していく。大好きな人とセックスしても結婚しても満たされず、殺して欲しいと願う。歪んでいる。
歪んでいる話は嫌いではないが、この本は不快感しか残らない。後味の悪さがずっとまとわりついている。
アヤの好きな人への想い、愛しているから殺されたいという感情、ずっと抱いてる虚無感、この辺りの歪み具合はすごく良いし、動物的で好きなのだが、どうしても動物虐待・幼児虐待のほうに目がいってしまい、その部分に対する不快感が勝ってしまった。あとは、「蛇にピアス」でもそうだったが、品のなさが苦手だ。