1Q84 BOOK3 村上春樹

- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/16
- メディア: ハードカバー
- 購入: 70人 クリック: 2,125回
- この商品を含むブログ (644件) を見る
フカエリは?リトルピープルは?不完全燃焼な部分が多いせいか、モヤモヤしている。腑に落ちない。
天吾と青豆が出逢えたのは良かったし、読んでて嬉しくなったけど、なんだか春樹っぽくないなーとも感じる。この終わり方はサービス精神?とも。
個人的には牛河が好き。殺される時の描写はけっこう過激だけど。
これで完結じゃないことを願う。
ファミリーポートレイト 桜庭一樹

- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/11/21
- メディア: 単行本
- クリック: 24回
- この商品を含むブログ (140件) を見る
二部構成になっていて、一部は母と娘の日々。二部は母を失った娘のその後。
個人的には、逃げるようにあらゆる土地に住み移っていく、重くてどろっとした一部が好き。
ここで書かれている虐待する母親は、自分の子どもが憎いわけではない。そして母親に虐待されながらも、母を守ることを誓った娘。
愛情?依存?
サウスポイント よしもとばなな

- 作者: よしもとばなな
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
- クリック: 22回
- この商品を含むブログ (69件) を見る
吉本ばななだった頃の作品はどれも好きだったけど、よしもとばななになってからは好きな作品と苦手な作品がはっきりするようになってきた。
『ハチ公の最後の恋人』はすごく好きな作品だったから、この続編はどうなんだろうかと心配だったけど、『ハチ公〜』の雰囲気を壊すことない世界が書かれていた。
「死」が書かれていて重く悲しい部分もあるが、緩やかに癒される。
それにしても、この人の書く登場人物って、どうやって生計たててるの?それで生活できるの?という人物ばかり。
たぶんそれも魅力。
もえない 森博嗣

- 作者: 森博嗣,ささきすばる
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2007/12
- メディア: 単行本
- クリック: 40回
- この商品を含むブログ (75件) を見る
ミステリーというには、ちょっと独特。全て謎は解けるけど、すっきりとした読後感はない。
森博嗣のミステリィはいつも独特だけども。
好みはわかれそう。森博嗣ファンの中でもわかれると思う。
個人的はわりと面白く読んだけど、展開が唐突すぎるかも。
タイトルは秀逸だと思う。深い。
1Q84 村上春樹

- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: 単行本
- 購入: 45人 クリック: 1,408回
- この商品を含むブログ (1247件) を見る

- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/05/29
- メディア: 単行本
- 購入: 40人 クリック: 432回
- この商品を含むブログ (925件) を見る
Book1を読んだら、気になってすぐに2のほうも読み、2日で読み終えた。
久々の春樹の長編だったので、ここまで話題になってなくて売れてなくても、いずれは読んだと思う。
メディアでたくさん紹介されたので細かい内容は書かないけど、二人の主人公である青豆(女性・暗殺者)と天吾(男性・小説家の卵)の章で交互に進んでいく。二人がどこでどのようにクロスするのか気になって、どんどん読みすすめた。
続編があるという話はだいぶ前に発表されたけども、発売当初は明らかにされていなかったので、その時点で読んだ人は終わり方が腑に落ちなかったかも。
性描写と暴力的な描写に関して不快感を感じる人というレビューをいくつも見つけたけど、個人的にはこの著者の作品ではもっと激しいものもあるんでは?と感じた。
ただ、攻撃性を感じる。これは物語に登場する団体が、実際に存在する団体を連想させる為だろうか。
続編が気になるので★5つ。
でも村上春樹は独特だし、やはり好みはかなりわかれると思う。文章は読みやすいけど理解するのに時間がかかる。難しいです。
ちなみにわたしはハルキストとまでいかないけど、好き。でも周りで好きって人に出会ったことがない!
ベンハムの独楽 小島達矢

- 作者: 小島達矢
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/01
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (15件) を見る
ミステリー要素があり最後にひっくり返されるという話があり、次の話もそうくるんじゃないかと期待していると、全くジャンルの違う話だったり、ユニークな話がだったりと、見事に落とされた。期待を良い意味で裏切る短編集だと思う。
著者のデビュー作らしいが、そうは思えない構成力には驚いた。期待大。
夜の桃 石田衣良

- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2008/05/22
- メディア: 単行本
- クリック: 9回
- この商品を含むブログ (16件) を見る
最後まで主人公にとってうまくいきすぎだろっと突っ込みたくなるストーリー展開。
心理描写も薄くて誰に対しても全く感情移入できず、官能的な描写だけが目につく。
なんとなく…だが、以前に読んだ「東京DOLL」と同じ匂いがした。「東京DOLL」もがっかりしたが、本作はこれ以上にがっかり。
石田衣良のエロが苦手かも。