プリンセス・トヨトミ 万城目学

プリンセス・トヨトミ

プリンセス・トヨトミ

舞台は大阪。会計検査院の3人とセーラー服を着る少年のスケールの大きい小説。
「大阪が全停止」と紹介されているように、話の規模が大きく、ありえない設定だけど、なんだか面白い。調査官3人のキャラクターも個性があって、ぶれてない。
タイトルを見た時はピンと来なかったけど、読めばタイトルの意味もわかる。

ただ話のわりにボリュームが多い気もした。かなり読み進めないと「大阪が全停止」までいかない。
調査官3人のキャラクターが良かったのと結末が早く知りたかったのもあって、いっきに読み進めたが、前半部分が長すぎるので、ちょっと中だるみ気味なのが気になった。もう少しスムーズに読めるようにすると、ぐいぐいと引き込まれていったかも。
歴史に詳しい人が読むと、また違った視点で楽しめると思う。