とける、とろける 唯川恵

とける、とろける

とける、とろける

唯川恵初の恋愛官能小説集ということで、読んでみたけども、「とける、とろける」と言われると少し違うような気がする。
この著者は、女性特有の醜い感情や性欲をいつも巧く表現するし、もちろんこの本もそれが書かれているのだが、それが際立ってしまう所為か「とろける」感覚はない。女性の「毒」が出ていて、展開も恐い。
唯川恵らしさの出た官能小説だろうけど、タイトルと中身に溝があって、違和感を感じる。