AMEBIC  金原ひとみ

AMEBIC

AMEBIC

AMEBICは食べることを極端に嫌う女が主人公だが、この著者の本は、毎回主人公が似ている。
特にこの本に関しては、自分自身のことを描いているのではないかってくらいに、描写がリアルだった。
登場人物が少なく、場面もそれほど多くはないが、ストイックに生きているようで実は誰よりも欲している女。ページ数は少ないのでさらさらと読めてしまう。
毎回、金原ひとみの本を読むたびに、「自己愛」という言葉が頭をよぎる。

以前にも書いているが、私はこの人の本が好きではなく、読み終えたあとに嫌悪感を抱くけども、何故だかつい手に取ってしまう。きっとそれが魅力なんだと思う